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エクステリアって何?
私達の住まいは、宅地と呼ばれる敷地と屋内での生活の場と呼ばれる建物、建物の内部の仕上げや家具などのインテリアと呼ばれる部分、そして門や塀、駐車空間などの外構と呼ばれる部分とアプローチまわりの前庭や南に面する居室からの主庭の部分があります。
その中で、外構や庭と呼ばれる部分がエクステリアと呼ばれ、インテリアに対比する言葉として使われています。そこで生活する人達を考える時、“家庭”と言う言葉にも有る様に、建物だけでは住環境は快適にならない、また、エクステリアだけでも住環境は快適にならないということは理解されてきました。そこで、建物を含め住む人が豊かで快適に暮らす空間を創造するという考えの中で、エクステリアも生まれたと言えます。そして、快適な暮らしを実現するために、生活機能、防犯や防災機能、趣味、コミュニケーションの場としての役割が求められ、それら要望に応える必要があります。
一本の樹木や石組を作る事もエクステリアの仕事ですが、快適な外部住空間を作る為の計画と作業、つまり、人間の生活する“場”の中で外部の生活を快適に構成する重要な要素がエクステリアと考えられます。エクステリアは宅地内の建物を除く住まいの私的住空間と敷地を取り巻く中間的住空間に分けることが出来で、外部住空間は、人々が屋外で集い、行動する空間であり、街並み、隣地へといった範囲にまで広がりを持つ空間です。
つまり、エクステリアは単に私的空間の視点のみに捉われず、中間的空間の要件も勘案しながら、生活をする上でどうすれば快適な生活が送れるかを計画するということになります。
その範囲を下記の図に表すと
- ⅰ)建物を取り巻く住環境を指す。(私的住空間)
- ⅱ)街や隣地と接する住環境を指す。(中間的住空間)
- ⅲ)主に個人住宅の外部住空間を取り扱う。生活環境の原点である。
- ⅳ)現在の日本人の平均的な生活と日常的な日本人の価値観や美的感覚を、さらに、日本人の潜在感覚・感性を反映する。
- プランニングの必要性
- これだけは押さえたいポイント